■暮らしと舗装 | 砂利道での自動車交通は、雨天時の道路の泥濘化や、乾燥時の砂塵による車両の走行困難を招くばかりでなく、沿道に著しい被害を及ぼします。舗装はこのような状況を改善し、車両走行の快適性を向上するとともに、環境の保全にも寄与します。舗装によって車両の走行速度が上がり、さらに路面に適度のすべり抵抗性を持たせることによって安全性が確保されます。また、平坦性に優れた舗装では、耐久性が向上し、路上工事の回数が減るなどの効果も期待できます。 |
■経済波及効果 | 舗装をすることによって、道路の維持費用が抑制されるだけでなく、輸送の定時性確保や荷傷みの減少、さらには走行時間の短縮による輸送コストの低減など、旅客・物流が得る利益は極めて多大となります。これらの便益とその波及効果が、近年の我が国経済の発展に大きく貢献してきました。 |
■環境改善効果 | 構造や表層材料の適切な選定によって、車両走行による騒音、振動を減らすこともできます。 空隙率の大きい表層(排水性舗装)の採用は安全性の向上だけでなく、タイヤ騒音を減ずるなどの効果もあります。 また、軟弱地盤箇所における舗装でも、平坦性の確保に加えて構造的強度を増すことによって、交通振動をある程度抑えることができます。 最近は、地球環境保全の観点から”ゼロ・エミッション”の考え方が世界的に検討されています。これは生産から再構築までのサイクルにおいて、廃棄物を出さないという考え方です。 舗装部門では、再生舗装がすでに10数年前より実用化されており、建設業界では再生の優等生として技術開発に取り組んできましたが、今後さらに推進すべく技術の開発、システムの構築を推進していきます。 |
■舗装の設計 | 車道および歩道・自転車道および駐車場における24項目の舗装性能に対応した75種類の材料・工法と7種類の施工・調査機械の概要、特徴、用途などを紹介するとともに、それらを保有する会社情報を掲載 |